2009年 07月 06日
7/6 |
金曜、久しぶりに青幻舎へ。新作を見せ、近況を報告する。
そのまま金曜は京都へ泊まり土曜は京都市内を観光した。初めて金閣寺も見た。中の写真を案内の人に見せてもらう。床は漆で壁と天井は金箔。トーマス・デマンドみたいにその模型を造って撮りたい衝動に駆られる。その中心に首から綺麗に落ちた椿が置いてあったら、とても美しい映像になるだろうと夢見た。
大阪へ移動し、zipper編集部の方々と焼き肉。
心斎橋の古着屋やレコード屋を巡る。
日曜、ゆきちゃんは大阪文化でトークショー。
その間、僕はナンバへ行き映画館へ向かった。
エヴァンゲリヲン新劇場版を観た。ネタバレにやたら敏感な人が多い映画なので何も書かないけれど、僕はとても好きだった。パラレル感が、なんだか間違い探しみたいで面白い。何より、映像と音声の発達を的確に取り入れていることに潔さを感じ、何かメディアとしてのとても素直な発達を思わせた。
映画を見終わってから、近くの居酒屋で一人飲んでいた。
目の前にはこくりこくりと眠っているおじさんがいて、その動きを観察していたのだけれど、一度だけ、小さな子供がそのおじさんの腕を触りビクッと起きた後に見せた満面の笑顔が忘れられなかった。起こされた時の不機嫌な感じが、その小さな子を見た途端に笑顔に変わった。
その子はすぐに親に連れて行かれたけれど、そのおじさんはその後も何か思い出すようににこにこしていた。数分後にはまた同じ体勢で寝始めたけれど。
僕は30年後の自分を見ているような思いで、なんだか他人事には思えなかった。むしろそうありたいとさえ思え、紀里のことを考えた。
by ryoohwada
| 2009-07-06 21:43