Keep your focus

7/31

PEN E-P1は使ってみるとなかなか良い感触だった。モノクロームもフィルター効果で荒いハイコントラストな画像に仕上げることができる。レンズが交換出来るというのも将来性を感じることができて面白い。新しいタイプの一眼デジタルだと言える。このシステムの進化はデジタルのひとつの大きな枝葉となって伸びていくだろうことを思わせる。

あるアートディレクターの方に誘われ、お盆あたりの休みを式根島で過ごそうと思ったのだけれどジェット船はどれも満員で予約が取れない。それでもアウトドアは諦めがたく、もし島が駄目でもどこか別のところに行きたい。また西湖にでも行こうか思案中。（でも、海釣りがしたいのだけれど）

テレビでは魔女の宅急便が。台詞やBGMを聞いているだけでシーンが思い浮かぶ。

7/27

最近は5D MarkIIとかオリンパス・ペンといった新しいカメラを持ち歩いて撮っていることが多い。どれもとても綺麗に写るし、画像のクオリティが高い。綺麗過ぎて35mmやハーフで撮っている感覚が無いところにある意味デジタルを感じる。ここにLEAFやPHASEを加えていくと、そろそろ撮り手側にある程度の選択の幅が出てきているように思える。
高画素化が進む中で、僕が最も付けてほしい機能は「RAWでも撮影画素数が選択」できる機能。実際2000万画素必要無い時もあるわけで、スリムなデータが欲しい時もある。

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「日本の写真家100人 JAPANESE PHOTOGRAPHERS 100」
に掲載されています。100人の選択がなんだか独特で面白いです。本屋で見かけたら是非。
僕のページではないところで、モデルとして紀里が出ていて驚きました。白ホリバックでヌードを披露していました。

7/23

部分日食は阿蘇山で撮影した。
朝は大雨で、土砂災害の警報で出ている程だったけれど、最大食に達する30分前くらいから雲が薄くなり、三日月のような太陽が見え始めた。
LEAFで写真を撮り、5Dで映像を撮った。

阿蘇山の火口を見に草千里まで上ったが、数メートルの視界しかないような濃霧に包まれ何も目にすることができない。しょうがなく、レストハウスで夏目漱石が阿蘇登山について書いた「二百十日」を読み阿蘇を思った。

ずっと訪れたいと思っていた熊本城は予想以上に格好良く、銀杏の木の大きさに驚く。

東京に帰り、帰宅してから近所の焼き鳥屋で晩ご飯。偶然萌ちゃんが居て、しばらくしてからテルメギャラリーの一哲とマリィが来た。
調子に乗って何杯か焼酎を飲んだら疲れもあってすぐに泥酔。いろいろ話したような気もするけれど何も憶えていない。気が付くと朝、ベッドの上だった。

7/17

現在発売中の雑誌「Pen」で村上香住子さんの連載で取材してもらっています。
お見かけの際には是非。

さっき、テレビで川村かおりさんのドキュメンタリーを見た。
守るものがあり、見届けたいものがある。それを阻害するかもしれない病気に立ち向かう。
僕は、涙が出て、僕の身体の健康を思う。
寝てしまった娘を見て思う。
写真は僕にとって生きることそのものだけど、娘は、僕にとって生きる目的だと思う。

7/15

今日発売のCD、2タイトルのジャケットを撮影しています。
お見かけの際は是非。どちらもとても良い内容です。

Sound Lagoonは沖縄の海を撮影、ブックレットはポストカードブックになっていて、切り離してポストカードとして送ることができます。

くもりなは上野の廃校になった小学校でのロケ。楽曲にもとても合っていて懐かしい感じで、少し毒毒しく、とても美しい写真が封入されています。

「Sound Lagoon」
1.クレイジーケンバンド Remixed by Q;indivi / 珊瑚礁 （individual remix） ※新曲
2.YASTO / JAMAICAN IN NEW YORK
3.Weekenders / Wannabe feat. 加賀美セイラ
4.Note Native / つつみ込むように　※新曲
5.DJ KAWASAKI / So Far Away
6.JILTY SOUL / La Fiesta (Blu-Swing remix)
7.BLU-SWING / Horizon ※新曲
8.Ryoko Anan / Children ※新曲
9.Bliss feat. JUJU / Begin (Tomo Inoue remix Main)
10.Cro-Magnon feat. Mika Arisaka & Twigy / No Woman No Cry　※新曲
11.クレイジーケンバンド / いいね！横浜G30 (Sunaga t experience "Rebirth RMX)

「くもりな／かくめい日和」
１.ハーモニー
２.露草
３.泡月
４.ドリアン
５.カナリヤ
６.砂漠の毒リンゴ
７.サソリ
８.トローチ
９.ハチミツ
１０.かりんとう
１１.空気

7/14

日曜、小学校の頃の同級生が開いているピアノ教室の発表会を撮影に行った。普段記録写真の仕事をする機会は無いから、次々と変わる出演者の動きを追う作業が妙に神経を使い、日々使うことのない筋肉を動かしているような気分だった。
緊張した面持ちで演奏を終えた子供たちが来場者からお花をもらうと、安心したのか満面の笑みに変わる。その瞬間がとても印象的で、何度か泣きそうになった。涙もろくなったもんだなぁ、と不思議に思う。
終わった後、同級生はコンクールのためすぐに会場を出て、僕はお袋さんとカフェに行くことにした。附属小学校時代の話は、もう僕の記憶が大分遠ざかっている気がする。同級生たちの名前を思い出せず、お袋さんと一緒に「あのかわいい子！」とか「頭良さそうなのに良くなかった子！」とか抽象的なヒントを出し合う。

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写真家の任香ちゃんからメールが来たのでご紹介します。
ワークショップをやるそうです。僕の予想では、とても面白いものになると思うのでエンターテイメントを見る感覚で行っても楽しめると思います。
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殿村任香ワークショップ「女体撮り」その一
七海なな×殿村任香
2009年7月18日（土）20時半開始
AKAAKAギャラリー　清澄白河　定員30名（先着順）　参加費2000円
・当日はデジタルカメラをご持参下さい。
また、撮影された写真はスライド形式で合評されたのち、ワークショップ終了後、撮影した画像はすべて消去させていただきます。
・ご予約はhimeno@akaaka.com、またはお電話で（03-5620-1475）。タイトルに「殿村ワークショップ」と御付け下さい。

殿村任香 「交 尾」
http://hideka.exblog.jp/

7/10

午前中、東京駅へ。大きなビルの中の編集部へ。仕事でお世話になっているものの、初めて編集部のあるビルに入った。受付を通り、透明なエレベーターを上ると数え切れないくらい会議室が並んでいた。郵便局が取り壊される姿を上から痛ましく見下ろしていると、すぐに編集の方が到着した。

目黒へ戻り、コスモスでまた編集者の方にお会いし話す。都写美がオープニングということで一緒に向かった。

ジョルジュ・ビゴー展を見て、その後まだ見ていなかった「旅」を見る。
絵と写真の違いはあるものの、どちらも幕末から大正の日本を描いている。舗装されていない道。着物。西洋画風に構図が作られた日本人の集合写真。
ビゴーの絵には、異邦人としての客観的な日本の美しさや奇妙さが描かれているが、今の僕にはビゴーと同じ以上に当時の日本が異様に写るはずだから、とても興味深く観察することができた。

19世紀後半の写真家が旅した目線を追っていくとヨーロッパやエジプトといった地域に比べその頃の日本の写真は現代と通じるものがほとんどない。富士山と寺社仏閣くらいのものだと思える。
自然災害の比較的多い地域とはいえ、この変わりようは異常なのではないかと感じる。
ちょうどこの前行ったばかりの八坂神社から祇園を見た写真があった。
狛犬以外の面影は見ることができなかった。

その発展を悪い方向だとは思わないが、僕はその風景に思いを馳せるのがとても好きなようだ。美しいものだと、思えるのだろう。

7/6

金曜、久しぶりに青幻舎へ。新作を見せ、近況を報告する。
そのまま金曜は京都へ泊まり土曜は京都市内を観光した。初めて金閣寺も見た。中の写真を案内の人に見せてもらう。床は漆で壁と天井は金箔。トーマス・デマンドみたいにその模型を造って撮りたい衝動に駆られる。その中心に首から綺麗に落ちた椿が置いてあったら、とても美しい映像になるだろうと夢見た。

大阪へ移動し、zipper編集部の方々と焼き肉。
心斎橋の古着屋やレコード屋を巡る。

日曜、ゆきちゃんは大阪文化でトークショー。
その間、僕はナンバへ行き映画館へ向かった。
エヴァンゲリヲン新劇場版を観た。ネタバレにやたら敏感な人が多い映画なので何も書かないけれど、僕はとても好きだった。パラレル感が、なんだか間違い探しみたいで面白い。何より、映像と音声の発達を的確に取り入れていることに潔さを感じ、何かメディアとしてのとても素直な発達を思わせた。

映画を見終わってから、近くの居酒屋で一人飲んでいた。
目の前にはこくりこくりと眠っているおじさんがいて、その動きを観察していたのだけれど、一度だけ、小さな子供がそのおじさんの腕を触りビクッと起きた後に見せた満面の笑顔が忘れられなかった。起こされた時の不機嫌な感じが、その小さな子を見た途端に笑顔に変わった。
その子はすぐに親に連れて行かれたけれど、そのおじさんはその後も何か思い出すようににこにこしていた。数分後にはまた同じ体勢で寝始めたけれど。

僕は30年後の自分を見ているような思いで、なんだか他人事には思えなかった。むしろそうありたいとさえ思え、紀里のことを考えた。

7/2

みなとみらいへ今月末撮影のCDジャケット撮影ロケハン。
良さそうな場所も見つかり、いい撮影になればと思っている。
霧で霞がかった海を見ていると色が無く、とても静かで落ち着いた雰囲気を感じる。
ロケハンをしていた場所が、なんとなく見覚えがあり、
「なんかここで開港祭の時にTHE BOOMのライブを見た気が。。。」
という話をすると、一緒に同行していたアーティストもそのライブを見ていて憶えていた。もう十年前だ。あの時に一緒の場所にいたってのもなんだか面白い偶然だ。

帰宅してからいくつか納品作業。

明日から京都へ。
久しぶりの京都。ゆっくりした時間も、できれば作りたいなぁと思っている。寺や庭を回りたい。